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沖縄の直売所で、気の利いた農産物表示、見つけました!

直売所で、農産物を販売してもらおうと、農家が手塩にかけた農産物を持ち込むとき、よく問題になるのが、無農薬、無化学肥料の表示。農薬使ってない、化学肥料使ってないから、野菜の大きさはちょっと小ぶりだったるする。少しだけ虫喰いのあとがあったり。でも、JAS認証をとっていないと、無農薬とも、無化学肥料とも表示できない。これだと、せっかくの農産物がハンデを背負わせられてしまう。たっぷり化学肥料を使ったでっかく、色目も濃い野菜に、見た目でまけてしまうから。直売所やスーパーの経営者にとっては、お上の決めた表示通りにしていれば、なんらお咎めの心配がないので、平気な顔して、無農薬と書くな、とか、栽培期間中農薬不使用と書けとかいってくる。消費者にとっては意味不明の日本語なのだが、気にかけることもない。

もう少し、流通サイドが、購買者目線、小農家目線にたって、みずから骨を折って、意味も実もある情報を伝えていけないものだろうか。そんなことを漠然と感じていたのだが、この春沖縄に旅をし直売所巡りをしたときに、画像にあるような面白い表示を発見した。

沖縄の宜野湾市にある直売所、「ハッピーモア市場」の野菜売り場に行くと、各農産物のコーナーに、なにやら印のついたボードが掲げ

られている。よく見ると、農薬や肥料の使用状況が分かるように、情報がきめ細かく整理され

ている。農薬も化学肥料も使っていないもの、農薬は使っていないけど、化学肥料は使っているもの、などなどが、色分け表示されている。そして、野菜の入った袋にその色のマークが貼ってあり、直ぐに分かるようになっている。

JAS有機か、そうでないか、というような、いわば他人任せの表示ではなく、お店みずからの消費者目線の創意工夫があり、とても分かりやすい。農家にとっても自分たちの「農」の営み、努力、思いを伝えられる表示になっているのではないか。もちろん、この表示は完成されたものではなく、近々、表示の仕方を修正することになっているそうです。

農水省の決めた表示のガイドラインは、あくまでお役人が頭をひねって考えたことで、矛盾や無理も当然あります。流通は流通で頭を捻ったり、農家に出かけて実情を聞いたりすることが大切なのではないでしょうか。


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